妻から「離婚したい」と言われたものの、
- 「もう一度話し合いたい」
- 「できれば離婚せず、夫婦関係を修復したい」
と思っているのに、妻が話し合いに応じてくれない。
このような状況になると、「このまま離婚するしかないのでは?」と焦ってしまうかもしれません。
しかし、話し合いができないからといって、すぐに離婚が決まるわけではありません。
一方で、妻が話し合いを避けている間に、別居や弁護士への相談、離婚調停の申立てなど、離婚に向けた準備を進めている可能性もあります。
そのため、ただ妻が話し合いに応じてくれるのを待つのではなく、夫婦関係を修復したい気持ちを持ちながらも、冷静に今後の準備を進めることが大切です。
この記事では、妻から離婚を切り出されたものの話し合いができず困っている男性に向けて、
- 離婚の話し合いができないときにまずやること
- 話し合いを拒む妻に対して注意したいこと
- 別居や離婚調停を申し立てられた場合の考え方
- 夫婦関係を修復したい場合に気持ちを伝えるタイミング
について、わかりやすく解説します。
この記事はこんな男性におすすめです
この記事は、次のような悩みを抱えている男性に向けて書いています。
- 妻から「離婚したい」と言われた
- 離婚したくないので夫婦関係を修復したい
- 妻が話し合いに応じてくれない
- LINEを送っても無視される
- 妻から別居を切り出された
- 話し合う前に離婚調停を申し立てられた
- このまま離婚することになってしまうのか不安
- 何をすれば夫婦関係を修復できるのかわからない
離婚の話し合いができないとき、まず男性がやるべき3つのこと
妻から離婚を切り出されたとき、感情のまま妻を問い詰めたり、何度も話し合いを求めたりするのはおすすめできません。
まずは、次の3つを意識してください。
- 妻が離婚したい理由を整理する
- 感情的にならず今後のことを考える
- 離婚届を勝手に提出されることが心配なら不受理申出を検討する
妻が離婚したい理由を整理する
最初に確認したいのは、「妻はなぜ離婚したいのか」ということです。
離婚したい理由がわからなければ、夫婦関係を修復するために何を変えればよいのかも見えてきません。
ただし、妻が話し合いを拒否している状態なら、無理に理由を聞き出そうとするのは逆効果になることがあります。
「なぜだ?」「理由を言ってくれ」と何度も迫るより、「今は話したくない気持ちもわかった。落ち着いたら、今後のことを一度話したい」
というように、妻の気持ちをいったん受け止めることも大切です。
妻の離婚理由が、
- 夫婦の会話が少なくなった
- 家事や育児への協力が足りなかった
- お互いに気持ちがすれ違っている
- 過去の言動に傷ついている
- 浮気などの問題がある
など、どのようなものなのかによって、今後の対応は変わります。
まずは「離婚を撤回させる」ことばかり考えるのではなく、妻が離婚を考えるようになった原因を理解することから始めましょう。
感情的にならず、今後のことを考える
妻から突然「離婚したい」と言われると、冷静でいられる人は少ないです。
- 「離婚なんて絶対に認めない」
- 「どうして俺が悪いんだ」
- 「子どもはどうするんだ」
と感情的になってしまう人が多いでしょう。
しかし、夫婦関係を修復したいのであれば、今後の行動を慎重に考える必要があります。
夫婦間で話し合いがまとまらない場合、家庭裁判所の「夫婦関係調整調停(離婚)」を利用することができます。
また、夫婦関係を円満な状態に戻すことを目的とした「夫婦関係調整調停(円満)」という手続もあります。
つまり、妻と直接話し合いができないからといって、すぐに「離婚しかない」と考える必要はありません。
離婚届を勝手に提出されることが心配なら「不受理申出」を検討する
「妻が自分に無断で離婚届を提出するのではないか」と心配している場合は、離婚届の不受理申出という制度があります。
不受理申出は、本人の意思に基づかない協議離婚の届出が受理されることを防ぐための制度です。
法務省によると、申出人が取り下げない限り有効で、手数料はかかりません。
離婚届に署名してしまった場合など、具体的な事情によって対応が異なる場合もあります。
「絶対に離婚したくない」と考えているのであれば、早めに市区町村役場へ確認しておくと安心です。
話し合いを拒む妻に対して、やってはいけないこと
妻が話し合いに応じてくれないと、「何とか話をしなければ」と焦ってしまいます。
しかし、ここで行動を間違えると、妻の気持ちがさらに離れてしまう可能性があります。
特に注意したいのが次の3つです。
- 無理に話し合いを迫る
- 何度もLINEや電話をする
- 一度話せることになったからと、すぐに復縁を迫る
無理に話し合いを迫らない
話し合いに応じてくれない妻に対して、何度も「話し合おう」と迫るのは避けたほうがよいでしょう。
あなたとしては、「夫婦なんだから話し合うべきだ」と思うかもしれません。
しかし、妻が精神的に疲れている状態であれば、何度も話し合いを求められることで、さらに距離を置きたいと思ってしまう可能性があります。
まずは妻の気持ちを受け止め、「離婚したいと思っていることはわかった。落ち着いたら、今後のことを話したい」と伝える方法もあります。
ただし、妻が話し合いを拒んでいるからといって、何もせず放置すればよいわけではありません。
その間に妻が離婚に向けた準備を進めている可能性もあるため、夫婦関係の修復と同時に、必要な情報を整理しておくことが重要です。
何度もLINEや電話をしない
妻と話し合いたい気持ちが強いほど、「どうして返事をくれないの?」「一度だけでいいから話してほしい」など、何度もLINEや電話をしたくなるでしょう。
しかし、連絡を繰り返すことで妻が負担を感じる可能性があります。
特に別居している場合は、妻の反応を見ながら、必要な連絡に絞ることをおすすめします。
子どもや生活費など、どうしても連絡が必要な内容については、感情的な言葉を避け、簡潔に伝えることを意識しましょう。
話し合いができても、すぐに復縁を迫らない
妻がようやく話し合いに応じてくれたとしても、「じゃあ、もう一度やり直そう」「離婚はやめてくれ」と、一気に復縁を迫るのはおすすめできません。
まずは妻の話を最後まで聞きましょう。
妻が何に不満を感じ、何に傷つき、なぜ離婚を考えるようになったのか。
そこを理解しないまま「復縁してほしい」と繰り返しても、妻の気持ちは変わりにくいでしょう。
夫婦関係を修復したいなら、「自分の気持ちを伝えること」だけではなく、「妻の気持ちを理解すること」も大切です。
妻が話し合いに応じないまま、別居を切り出したら?
妻から突然、「もう一緒に暮らしたくない」「しばらく別居したい」と言われることもあります。
この場合も、慌てて妻を引き止め続けるのではなく、別居を求める理由を確認しましょう。
場合によっては、一定期間距離を置くことで、お互いに冷静になれることもあります。
ただし、別居をすれば必ず夫婦関係が修復できるわけではありません。
また、別居中は生活費や子どものことなど、別の問題も発生します。
特に婚姻費用などについて問題がある場合は、早めに整理しておくことが大切です。
「別居=もう終わり」と決めつける必要はありませんが、同時に「別居すれば自然に妻が戻ってくる」と考えるのも危険です。
妻が離婚調停を申し立てたら、どうすればいい?
「妻とまだ十分に話し合っていないのに、離婚調停を申し立てられた」このようなケースもあります。
しかし、離婚調停を申し立てられたからといって、その時点で離婚が成立するわけではありません。
家庭裁判所の離婚調停では、離婚するかどうかだけでなく、親権、子どもの養育、養育費、財産分与、年金分割、慰謝料などについて話し合うことができます。
また、調停は話し合いによる解決を目指す手続なので、夫婦関係について話し合う機会として利用することもできます。
実際に裁判所も、夫婦関係を円満にするための「夫婦関係調整調停(円満)」を案内しています。
そのため、「離婚調停を申し立てられた=もう修復できない」と考えるのは早いでしょう。
ただし、調停では自分の気持ちだけを主張すればよいわけではありません。
妻が何を問題としているのかを整理し、「離婚したくない」という気持ちとともに、自分がどのように夫婦関係を改善していくのかを具体的に考えておくことが重要です。
夫婦関係を修復したいなら、気持ちを伝えるタイミングも大切
妻から離婚を切り出された場合、「一刻も早く復縁したい」と思ってしまうのは当然です。
しかし、修復を目指すなら、タイミングを考える必要があります。
同居中なら、まず落ち着いて話せる環境を作る
同居中であれば、直接顔を合わせる機会があります。
だからといって、毎日のように「離婚を考え直してほしい」と言うのは逆効果になる可能性があります。
妻が落ち着いて話せるタイミングを選び、
- 「自分はできれば離婚したくない」
- 「今までの自分の行動について、考え直している」
- 「できることなら、もう一度夫婦としてやり直したい」
という気持ちを伝えてみましょう。
大切なのは、自分の気持ちを一方的に押しつけないことです。
別居を切り出されたとき
妻から別居を求められた場合は、「絶対に出ていくな」と強引に引き止めるより、なぜ別居したいのかを確認することが大切です。
「少し距離を置きたい」という気持ちがあるのであれば、その気持ちを無視しないことも必要です。
ただし、別居には生活費や子ども、連絡方法など、さまざまな問題があります。
感情だけで決めず、必要な事項を整理しておきましょう。
子どものことで連絡を取るタイミング
別居中に子どものことで妻から連絡が来ることもあります。
このとき、いきなり夫婦関係の話だけを持ち出すのではなく、まずは子どものことを落ち着いて話しましょう。
子どものことは夫婦双方にとって大切な問題です。
だからこそ、子どもを「復縁するための道具」のように扱うのではなく、子どもの利益を第一に考えて対応することが大切です。
そのうえで、状況を見ながら自分の気持ちを伝えることを考えましょう。
妻が弁護士に相談・依頼した場合
妻が弁護士に相談した、または依頼した場合は、これまでと同じように直接話し合うことが難しくなる場合があります。
そのようなときに、妻へ直接何度も連絡したり、弁護士を無視して交渉しようとしたりするのは避けたほうがよいでしょう。
弁護士から連絡が来た場合は、内容をよく確認し、必要に応じて自分も弁護士などの専門家へ相談することをおすすめします。
なお、妻が弁護士に依頼したからといって、必ず夫婦関係を修復できなくなるわけではありません。
ただし、相手が弁護士を立てている場合は、感情的に行動せず、慎重に対応することが重要です。
話し合いができないときは「手紙」という方法もある
どうしても妻と直接話ができない。
LINEを送っても返信がない。
そんな場合には、自分の気持ちを整理して手紙にするという方法もあります。
手紙なら、妻にその場で答えを求めることなく、
- 離婚したくない気持ち
- 妻を傷つけてしまったことへの反省
- これから変えていきたいこと
- 夫婦関係を修復したい気持ち
などを、自分の言葉で整理して伝えることができます。
ただし、長文で自分の言いたいことを一方的に書いたり、「絶対に離婚しない」と迫ったりするのは避けたほうがよいでしょう。
手紙を書く場合も、妻に自分の気持ちを押しつけるのではなく、妻の気持ちを尊重する文章を意識することが大切です。
もっと夫婦関係修復の手紙について知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
【離婚したくない男性へ】妻に手紙を書くのは効果的?夫婦関係を修復したいときの考え方
他にも夫婦関係について悩んでいる方に以下の記事がおすすめです。
【妻との関係に悩む男性へ】夫婦関係が悪化する前に見直したい5つのこと
「離婚したくない」と伝えるだけでは、夫婦関係は修復できない
ここまで読んで、「妻に離婚したくないと伝えればいいの?」と思った方もいるかもしれません。
しかし、実際にはそれだけでは不十分です。
妻が離婚を考えるまでには、夫婦の間で何らかの積み重ねがあった可能性があります。
そのため、「俺は変わる」「これからは大切にする」と言うだけではなく、
「何が原因だったのか」→「自分の何を変えるのか」→「どうやって行動で示すのか」
まで考える必要があります。
たとえば、
「家事をもっとやる」だけではなく、「これまで妻に任せきりだった家事を具体的に分担する」
など、行動に落とし込むことが大切です。
夫婦関係を修復したいのであれば、言葉だけでなく、日々の行動で変化を見せていくことが必要になります。
離婚の話し合いができないときに焦らないために
妻から離婚を切り出され、しかも話し合いができない状態になると、「もう終わりなのでは?」
と考えてしまうでしょう。
しかし、話し合いができないからといって、すべてが決まったわけではありません。
家庭裁判所には、離婚について話し合う「夫婦関係調整調停(離婚)」だけでなく、夫婦関係の修復を目指す「夫婦関係調整調停(円満)」もあります。
一方で、妻が離婚に向けて別居や弁護士への相談などを進めている可能性もあります。
だからこそ、「妻が話し合ってくれるまで何もしない」というのではなく、修復を目指しながら必要な準備も進めることが大切です。
そして、何より避けたいのが、焦りから妻を追い詰めてしまうことです。
まとめ|離婚の話し合いができないときこそ、冷静な対応を
妻から離婚を切り出されたものの、話し合いすらできない状況は、とても不安だと思います。
しかし、焦って何度も話し合いを求めたり、感情的に妻を責めたりすることは避けましょう。
まずは、
- 妻が離婚を考えた理由を整理する
- 感情的にならず、今後のことを考える
- 必要であれば離婚届の不受理申出を検討する
- 妻との連絡は必要な内容に絞る
- 話し合いができたら、まず妻の話を聞く
- 離婚調停を申し立てられても、すぐに諦めない
- 自分が何を変えられるのかを具体的に考える
ことを意識してください。
「離婚したくない」という気持ちが強いほど、焦ってしまいます。
だからこそ、今すぐ離婚を決めるのではなく、冷静に状況を整理し、できることから一つずつ進めることが大切です。
もし、妻との関係を修復したいと思っているのであれば、「どうすれば妻の気持ちを取り戻せるのか」を考えるだけでなく、これまでの夫婦関係を振り返り、自分自身が変わるための具体的な方法を考えることも重要です。
一人で考えても何をすればよいのかわからない場合は、専門家への相談や、夫婦関係修復について具体的な方法をまとめた教材などを参考にする方法もあります。

